うなぎの日常

ぬるりとのびる

嫌な人

変な人というか、嫌な人に路上で出会うことがたまにある。

昨日はマスクをして散歩をしてたんだけど、歩いてる途中でちょっと咳をしたら、目の前のマスクをしたおっさんが睨みつけてきて唾を吐いてきた。まぁ、おっさんマスクしてるから唾吐いても意味ないんだけど。

こういう時は大体瞬間的にイラッとするんだけど、今回はイラッとした後に「これで攻撃的になるとおっさんに俺がコントロールされてるだけでは?」とふと我にかえった。そして「これをどう考えると自分の糧にできるんだろう?」と考えたら、「おっさんは自分に何かを伝えにきた、ただのイベントなんじゃないか?」という考えが浮かんできた。

「おっさんは実在してはいなくて、実は神や仏の様な大いなる存在が俺に何かを伝えにくるために派遣した存在なのではないか?」と。それでおっさんは俺にガンを飛ばしてきて、唾を吐いてきたのだと。

そう考えると不思議とイラつきの感情は無くなっていって、「そうか。おっさんはイラついた姿を見せることによって、世の中こんなにイラついてうまくいってない人生を送っている人もいるんだよと俺に認識させたかったのか」というマインドになった。

おそらくあんな言動をとるようなおっさんというのは、家庭でも友達同士でも疎まれている。嫌なことがあったとしても、それを言葉にしてうまく伝えれば揉め事にならないのに、それをわざわざ攻撃的な態度として見せてくる人というのは、それ以外の場面でも同じことをやっている。そんな人が豊かなコミュニケーションを取れる相手を持っているとは思えない。

そんな風に考えるとおっさんがとても不憫に思えてくるのだ。大変だったろうな、おっさん。どれだけ愛のない環境で育ってきたんだ、おっさん。これからもそうやって生きていくのか、おっさんと。

こんな風に考えると「嫌なおっさん」は「俺に何かを考えさせてくれて人間的成長を促してくれたおっさん」へと変化するのだ。なんということでしょう。イッツ、マジック!!これぞ究極のライフハック!!