うなぎの日常

ぬるりとのびる

ボイストレーニングのおはなし

歌が好きでちょっとしたオンラインボーカルスクールというのに申し込んで習っている。下手の横好きというやつだけど、最近ジワジワと高い声も綺麗に出るようになってきていて地味に嬉しい。
このボーカルスクールは面白くて、普通のボイトレ教室じゃやらないようなトレーニングも教えてくれる。どういうことか?
 
ボイストレーニングは、大きく分けるとボイストレーニングとボーカルトレーニングに分かれる。
 
前者は声を楽器として綺麗に響かせるようにするというトレーニングだ。雰囲気としては筋トレに近くて、普段出さないようなウィスパーボイス(息漏れ声)を出したり、オペラ歌手のような地声や裏声を出したりする。
後者は歌うテクニックのためのトレーニングで、歌の中で強弱をつけてたり、段々とクレッシェンドのように小さく歌ったり、ビブラートを効かせてみたりとそういうやつだ。普通のボイストレーニングの教室ではこちらしかやってくれないことが多い。
 
なぜか?前者のトレーニングは日本では一般的じゃなく、講師側はほとんどトレーニング法を知らないのだ。そうするとどうなるか?
楽器としてガタガタな状態で歌のテクニックだけ教えられるので、ほとんど歌は上達しないのだ。もちろん練習はしてるのでほんの少しづつ上達していったりはするが、ノイジーで硬い声のまま声の質が良くなることはない。
 
ボイストレーニングに通っている人が、いつまでたっても歌が上達しないのはここに原因があったりする。もちろん最初から楽器として良い声の状態の人もいて、それは小学校の時になんのトレーニングもしていないのに足が早い子みたいなものだ。最初からベストコンディションの状態が作れていて、歌うための喉が出来上がっているのだ。
 
海外ではどういう状況になっているのかよくわからないが、少なくとも日本のボイストレーニングYoutuberを見てると本当のボイストレーニングを教えられない人が大半というのは本当みたいだ。
 
そのボイストレーナーは本当に聴感の良い美しい声をしているだろうか?
この人のように歌えるようになりたいと思えるような声をしているだろうか?
自分はここはちょっと怪しいんじゃないかと思っている。
 
かと言って美しい声をしている人がボイストレーニングをできるかというと必ずしもそうじゃなく、元からいいコンディションの人ばかりだったりするので、なぜいい声が出せるのか?の理屈を知らなかったりする。
 
と考えるとこういうちゃんとしたボイストレーニングができる人は、いっぱいの生徒を集めてこれからどんどん大きくなっていくんだろうなと感じている。このボイストレーナーの人には本当にもっとビジネスを大きくして欲しいなと思う。